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ひろゆき氏、アップティー(株)CMO就任

丸井織物株式会社(マルオリグループ)が運営するオリジナルグッズ作成サービス「UP-T(アップティー)」は3月13日、東京で「西村博之(ひろゆき)氏 アップティーCMO就任発表」を開催し、西村博之(以下、ひろゆき)が最高マーケティング責任者(CMO)に就任したことを発表しました。会見ではCMO就任の経緯に加え、今後の事業構想や、YouTube番組『Nontitle(ノンタイトル)』でも話題となった新商品の展開が示されました。

■なぜ今、ひろゆきなのか?UP-Tが目指す“ものづくりプラットフォーム”への覚悟

イベント冒頭、アップティー株式会社代表取締役社長の鈴木秀利は、ひろゆきの起用理由について、これまでテレビCMなどを通じて協業してきた中で「卓越したマーケティングの視点」や「時代を捉える洞察力」に触れる機会が多くあったと回顧しました。そのうえで、UP-Tが今後目指すべき姿として、「ものを作るサービス」にとどまらず、クリエイターや企業、ファン、ユーザーが集う“ものづくりのプラットフォーム”として社会的認知を確立していく必要性を挙げ、その実現に向けてひろゆきをCMOに迎えたと明かしました。あわせて、データ分析や企画の取りまとめ、実行面を担う役割として、株式会社GUILD 代表取締役/株式会社made in Japan 取締役の高橋将一を最高分析責任者(CAO)に起用したことも発表されました。

任命書の授与を受けたひろゆきは、石川県で長く繊維産業を担ってきた丸井織物のものづくりの蓄積に触れつつ、昨年のAmazonの日本国内売上が4兆円を超えたことを引き合いに「地方でものづくりをして、直接お客さんに届けたほうが効率がいい時代が始まっている」と指摘しました。「僕らのようなネットが得意な世代と、地方で昔からものづくりをしている人たちが組めば強い」という考えが、今回の就任につながったと口にしました。

■「洗濯機を買わなくなる時代が来る」ひろゆきが予測するアパレルの未来とSDGs
トークセッションには、ひろゆきのほか、アップティー株式会社 最高分析責任者(CAO)/株式会社made in Japan 取締役の高橋将一、アップティー株式会社 代表取締役社長の鈴木秀利、アップティー株式会社取締役の大曽根遼、アップティー株式会社執行役員の小山慶らも登壇しました。CMOとして描く展望を問われたひろゆきは、既製品を買う時代から、一人ひとりが自分仕様にカスタマイズしていく時代への移行に言及しました。「UP-TでオリジナルのTシャツが作れるように、自分で選んで、もっといいものを作れる時代が来るのではないか」と見通しを示しました。さらに「ものづくりをちゃんとやっているところと、独自のカスタマイズをやっているアパレルが一緒にやると面白い」とし、今後の可能性にも期待をにじませました。

加えて、ひろゆきはUP-Tの伸びしろについて、社会構造の変化を踏まえた見方も展開しました。海外でのタクシー事業の減少、本屋が減ってきていることなど社会の構造が変わってきているとしたうえで「そのうち洗濯機を買わなくなる時代になると思っている」と発言しました。着た服を送り返し、洗ったものや新品が届くようになれば、自分で服を洗わなくていい時代になるとの見方を示し「新しいものを買うよりいい。SDGs的にもいいと思う」と続けました。鈴木も、今後のUP-Tやマルオリグループの展望について、ひろゆきからすでに「ものづくりにおけるヒント、方向性のアドバイス」を受けていることを明かし、「売り方についてもいろいろアドバイスをいただいている。生かして早いうちに新商品を出していきたい」と意欲を見せました。

■『Nontitle』から誕生!醤油を弾く驚異のシャツ「NOTOSNOW」&速乾特化「NOTO DRY Tシャツ」の全貌
会見では、YouTubeのビジネス番組『Nontitle』内で行われた「ヒカル VS ひろゆき」新規事業売上対決のデモデイで披露された「NOTOSNOW(ノトスノー)」や、そこからさらに派生して生まれたUP-Tとのコラボレーション商品「NOTO DRY Tシャツ」も紹介されました。「NOTOSNOW」は、丸井織物と株式会社made in Japanの共同開発による高機能シャツで、特徴は「濡れにくい・汚れにくい・シワになりにくい」ことです。撥水・撥油加工を施した生地や、シワが残りにくいポリエステル素材の特性が生かされています。会見では醤油をかけて性能を示す実演も行われ、ひろゆきは「絶対に染み込まないわけではないが、弾いて染み込みにくい性能を確保している」と説明しました。さらに、この商品の展開については「2022年に開発されたものだが、商品の良さが訴求できずに終わってしまった」と振り返りつつ、「動画の時代になってから『これだけ弾くなら面白い』となって、今は結構売れている」と現状を紹介しました。技術があっても埋もれてしまう時代から、映像によって価値が伝わり、売れる時代へ移ってきたことに手応えをのぞかせました。

一方「NOTO DRY Tシャツ」について、大曽根は「ポリエステル100%で、吸水速乾に特化している。肌触りがさらっとしているのが魅力」と解説しました。スポーツシーンだけでなく、日常使いにも適しているといい、UP-Tのサービスを活用してユーザーが自由にデザインをプリントできる点も特徴に挙げました。開発面では、小山が重視したポイントとして「速乾性」「肌触り・質感」「プリント品質」の3つを提示しました。北陸の気候も踏まえ、室内干しでも乾きやすい生地を選定したほか、ポリエステル100%ながらシルク調の肌触りも追求したといいます。さらに、ポリエステル素材で課題となりやすいプリント品質にもこだわり、白インクの隠蔽率を高めることで鮮やかな表現を実現しました。また、特徴に関して問われると鈴木は「一般的なオリジナルTシャツ素材ではなく、スポーツ素材と同じ基準になっていること、それを安く売っているところが一番の特徴」とし、高機能素材でありながら価格を抑えている点を差別化ポイントとして打ち出しました。洗濯による機能性低下について質問が寄せられると、ひろゆきは「洗濯を1万回やっても機能はほとんど落ちない。そういう調査を専門の機関でやりました」と回答しました。

■問い合わせ殺到!「ひろゆき×UP-T」キャンペーンで学校訪問やビデオレターのチャンス
この日は「ひろゆき×UP-Tキャンペーン」の実施も発表されました。40枚以上の注文でひろゆきからのビデオレターが届くほか、購入者の学校を訪問する企画も予定されているといいます。ひろゆきは「学校でも会社でも趣味のサークルでもいい。まとめて40枚以上デザインしてくれたら、ビデオレターを送る」と呼びかけ、大曽根は「すでに1000枚以上の問い合わせが来ている」と現状を明かしました。学校訪問企画についても、ひろゆきは「文化祭とかのタイミングがいいんじゃないかな」としつつ、「呼ばれたところに行く」と柔軟に対応する姿勢を示しました。

■「地方に埋もれた技術、うちでやります」ひろゆきが語る“地方×ネット”の必勝法
最後にひろゆきは「東京の時代が割と衰退していっていて、地方の時代が来る構造にある」との認識を示し、「地方に埋もれている技術が、ネットによってちゃんと知られて商品として流通するようになる」と展望しました。そのうえで「地方に埋もれている技術があったら、うちの会社でやりたいと思うので、ぜひご連絡ください」と呼びかけ、CMOとして地方発の技術やものづくりを広く発信していく意欲を見せました。