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丸井グループ社内報 Challenge World 2月号 Vol.388

個別改善発表大会 最優秀賞インタビュー

[個別改善発表大会とは]
夏と冬の2回行われる、丸井織物の各部署のサークル活動の成果を発表する場。
日々の仕事の中で「こうしたらよりよくなるのでは?」という視点を常に持ち続け、各サークルで自分たちの現状を把握し、実際に成果を出すために取り組んでいます。

[最優秀賞|デジタルプリント課ししゅうサークル]
 この度は、栄誉ある個別改善発表大会の最優秀賞を賜りまして、誠にありがとうございました。
ししゅうサークルは、ししゅうの生産をSCP(スマホケースプリント係)で行うようになってからほどなくして結成いたしました。サークル結成前も同じメンバーで生産業務を行っていたのですが、初期の頃はお客様の注文内容を正しく打ち込んだデータを作成するのが本当に大変で、細かい文字や筆記体、ABCすらも判別が難しいフォント……などなど、大変だったことをあげるとキリがないくらいでした。(笑)

 そういった状態であったこともあり、スピード感を持ってこの問題に対応するためにししゅうサークルが誕生しました。
実際の作業を行いながら皆で意見交換を行い、現場がやりやすくなることを第一に意識して、生産システムに表示する内容をどのようにするのかをまとめていきました。
エンジニアから出来上がってきた内容も全員で確認しながら、不足していた情報があれば即時依頼をし直したりしながらテストを行っていきましたので、新しい機能が生産システムに導入される度にどんどん作業がやりやすくなっていくことに感動を覚えるほどでした。

 今回の発表内容はししゅうの改善の一部であり、今もなお機能を修正したり、新しい機能を付け加えたり、GP(ガーメントプリント係)やUp-Tサポートの方々にご協力を頂いたりしながら常に効率UPを目指しています。
「現地現物で本質を見極め、素早く合意・決断し、全力で実行」をししゅうサークルは少しばかりは体現できたのではないかと思います。
今後も、ししゅうサークルメンバーだけでなく社員・派遣社員・パートの分け隔てなく、信頼関係を大事にしながら意見交換して更なる改善に努めて参ります。

今後とも変わらぬご支援やご指導、ご鞭撻のほど何卒宜しくお願いいたします。

会長の一言【新型コロナ後の回復はK字回復】

代表取締役会長 宮本 徹

人類VSウイルスの2年間の闘いで、世界経済は同時リセットされました。第二次世界大戦後の戦後(染後)経済の様に、経済は大きく回復するとみられています。しかし、回復は過去と同じ景色とはなりません。業績はK字回復となり、増益する企業と減益する企業へと二極化すると言われています。

回復から成長に向けたキーファクターは、『サステナビリティ』と『DX』です。この二つのキーファクターを活用し、下記を推進していきます。

1.客単価を上げる
客単価の低下が起こる原因としては、商品の価格が安い、お客様の買い上げ点数が少ない、リピートなど購入の頻度が少ない等があげられます。
2.付加価値を上げる
自社の商品やサービスなどで購入してもらうことに付加価値があると、他社や業界の影響を受けづらくなります。
3.お金があるところに売る
お金を持っている層やこだわりを持つ人々をターゲットにするという戦略です。

企 業 図 鑑

カプセルボックス

フェアトレードコットンで作ったトートバッグ

 今回ご紹介する当社のアイテムは、国際認証ラベルを取得した認証タグ付のバッグです。
SDGs、サステナブルな社会への取組みとして、オーガニックコットンなど、サステナブルなオリジナルバッグが注目を集めています。
補足:フェアトレードとは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で購入することで、そのような国の人々の生活改善や自立を支援する活動です。

 国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「国際フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明するラベルです。当社のトートバッグは、このライセンスを取得しております。

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良川サイジング

 昨年6月18日にキックオフした5Sプロジェクトも半年を経過し、整理を終えて整頓に入っています。
整頓とは、整理で分けた必要な物を、『何が』『どこに』『どれだけ』あるのか、誰が見ても分かるように配置することです。

整頓にはまだ取り掛かったばかりで試行錯誤の途中ですが、置き場所を決めて表示する、姿置きにより元に戻す位置がわかりやすい等の簡単なことから進めています。
織機の入替え工事も始まり忙しくなりますが、今後も林先生のご指導の下、丸井織物生産調査室のアドバイスを受けながら丸井生産部門の5Sを参考にし、進めていく予定です。

【グループ工程紹介編(4) 検査】

 今回は生地の最終試験となる検査工程の紹介をします。
 丸井織物では「欠点採点法」が採用されています。「欠点採点法」とは基準面積の全巾×50cmごとに確認し、その中の欠点箇所数で成績を付けます。
また、客先によって基準が定められているため、その基準に従い、検査を行います。

 検反機では、製織時の状況をデータで見ながら、欠点の原因を発見します。研修させて頂いた際、想像以上の速さで生地が検反機を流れている光景を目にし、衝撃を受けたことを覚えています。特にNY(ナイロン)は特性上、湿度に敏感です。また、NYは排気ガスや太陽光が原因で化学反応を起こし変色する恐れがある為、ラミネートを挟むなどの工夫をして環境を整える ことが重要です。

新入社員の疑問【安全衛生委員会編】

 突然ですが皆さん、「安全衛生委員会」は何をしているかご存知ですか?

 安全衛生委員会は労働者の危険又は健康障害を防止するための対策や、ゼロ災達成を目的に、調査や審議を行っています。(労働安全衛生法に基づき、該当する事業場では安全衛生委員会を設置することが決められています。)

1月6日(木)、私たち新入社員は初めて安全衛生委員会に参加させていただきました!その中での疑問を、安全衛生委員会事務局に質問しました。

Q.各課の安全衛生担当者の役割
A.月1回、委員会内で安全活動についての話し合いの開催・進行を行っています。
議題は安全衛生委員会の内容共有、類災検討会実施(KYT方式)、課員が提出したヒヤリハットを共有しています。

Q.丸井の安全衛生の良い点
A.好雄社長より毎年「丸井グループ安全宣言、健康宣言」が出され、会社全体で取り組む姿勢があります。
各課に安全衛生担当がおり、課員全員に情報共有されています。こうした取り組みの結果、「健康経営優良法人認定制度」にも認定されています。

Q.安全衛生委員会で今後達成したいこと
A.「ゼロ災達成」です。まだまだ安全<効率重視になっており、安全対策が後回しになっている部分も見られます。
過去に何度か「365日連続ゼロ災」を達成しましたが、2年、3年と続いたことがありません。安全第一・健康第一でお願いしたいです。

~参加した感想~
毎月1度、生産部門も間接部門も含め、労働者・労働環境の安全や健康面について考える機会があることはメーカーとして必要不可欠なことだと実感しました。決して安全<効率重視になることなく、これからも安全第一・健康第一を私たちも心に留めておきたいと思います。