飯川 浩平

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インタビュー

Interview

飯川 浩平

産業用テキスタイル

1995年入社
専修大学 経済学部 経済学科 卒業

医療へ、航空宇宙の分野へ――
お客様とwin winの関係を築きながら、
テキスタイルの可能性に挑む。

いまやっている仕事は?

産業分野で、織物の新たな用途を創造すること。特に医療分野、航空宇宙分野をターゲットに、お客さま企業と一緒に開発を行っています。例えば、航空機への炭素繊維の利用技術の開発などもその一つです。

産業分野での開発実績は?

私が担当してきたもので言えば、「お茶パック」があります。包装資材メーカーとの共同プロジェクトでした。通常、お茶のパックには不織布が使われますが、これを織物に変えよう、と。織物のパックのほうが、圧倒的に味がいいからです。課題だったのは、茶葉は出さずに液を効率よく出せる糸の太さや織り目の大きさ。そして食の安全性。とうもろこし原料の生分解性繊維を採用したのですが、これを織るのがとても難しい。糸の縒り、織りやすくするための糊剤の種類、織機の改良、さらには製糸メーカーと一緒に糸そのものの改善まで取り組みました。また自社工場に、織り上がった布から糊剤や油剤を取り除く精練ラインも新たに構築しました。新パック、よく売れています。お客様は京都の会社だったんですが、丸井織物から近いということで、能登に新しい工場をおつくりになりました。 お客様との win win の関係を築けたことが、とても嬉しかったですね。


入社後のキャリアは?

ものづくりに興味があったので、入社後は製造部に勤務。4年間、織布製造の現場でマシンのオペレーションやメンテナンスを担当した後、5年目に開発部へ異動。ファッション用テキスタイルを担当しながら、ありとあらゆる糸を使って織の試作に没頭しました。8年目から産業用テキスタイル部門に移り、今日に至ります。

これからどんな仕事を?

炭素繊維をはじめ、新しい「糸」が日々開発されています。これを織物にすることで新しい用途を創造し、お客様のお役に立っていくことが、私の役割だと思っています。他工場や研究所とのコラボレーションの機会も多く、能登の地場産業である「組紐」会社との共同で炭素繊維製品化のための技術開発も行なっています。テキスタイルを活かせる、テキスタイルでないとできない、そんな用途はまだ無限にあります。